園日記

6月25日(金) 招待状

今日も蒸し暑い金曜日。

年中ばら組さんのキュウリが収穫期を迎えたので、まずは六名、今日持ち帰ります。

召し上がって下さい。

その後は画用紙に絵の具で絵を描きました。

昨日、体全体で絵の具と親しんだ効果がしっかり出ているようで、色彩感覚豊かでダイナミックな作品が数多く出来上がりましたよ。

次回以降の絵の具の活動も、とても楽しみになりました。

 

年長まつ組さんは、7月1日に行われる『お店屋さんごっこ参観日』にむけて、お父さんお母さんに招待状を書いているようです。

ワークブックを用いての文字指導を一切行っていない上田名幼稚園ですから、まだ鏡文字があったり読み辛い部分もありますが、50音表とにらめっこしながら時間をかけて書いた手紙は、どれも心のこもった素敵な招待状です。

返信用のハガキが同封されているので、宜しければお子様宛てにお返事を書いてあげてください。

月曜日以降、登園時や降園時に職員にこっそり渡していただければ、お子様の手元にサプライズプレゼントとして配達します。

 

文字指導において上田名幼稚園が大事にしているのは、50音を正しく書かせることではなく、彼らの「読みたい」「書きたい」という意欲を高めること。

小学校に進学すれば『あ』からしっかり教えてもらえますし、小学校側も我々に文字指導を求めておりません。

 

『一か月かけて作り上げた魚屋さんにお父さん・お母さんにも遊びに来てほしい』という想いを込めて書いた手紙に、大好きなお父さん・お母さんから返事が届いたら、子どもたちは「読みたい」と感じることでしょう。

一文字一文字一生懸命読んで、ようやく手紙を読み終えたとき、彼らは幸せそうな顔をしてくれるはずです。

 

『文字』はただの記号なのではなく、想いを伝えるためにあるものなのだから。

私たちは、50音を正しく書くことの先を見据えて、文字に心を込めること、文字に込められた想いを感じ取る事の大切さを説いていきたいと思います。