10月26日(火) トトロの散歩。
鉄骨が次々と積み上げられ、いよいよ建物っぽくなってきた火曜日。
年少さんは畑へお散歩に行きました。
目的は・・・?
トトロの葉っぱ!!
「雨が降ってきた~」と誰かが言うと、慌てて里芋の葉っぱの傘をさす。
その繰り返しをしながらの、とても楽しい散歩となりました。
もう少ししたら里芋の収穫もできるかな?
煮っ転がしにして食べたいですね。
年長まつ組さんは、英語であそぼうの後に話し合い。
消防士、ケーキ屋さん以外の活躍する場面も出来上がり、三日続いた話し合いも一段落したので、いよいよ大道具や小道具などを作る作業に移りました。
まずは、家づくりを行うようです。
毎度のことながら、上田名っ子は自分たちで手分けしながらどんどん作業を進めていきます。
昼食後に始めた家作りですが、20分ほどでここまで出来上がりました。
どんな家が出来上がるのかな?
次は何を作るのかな?
毎日様々な変化が見られるので、今後がとても楽しみです。
10月25日(月) 食後のおままごと。
年長まつ組さんは今日も話し合い。
まずは、「前回決まったストーリーを振りかえろう」ということで。
ケーキ屋さんが、疲れている消防士さんにケーキを届ける場面の絵本を読みました。
ケーキ屋さんになりたい二人は、サプライズ絵本にとても嬉しそうでしたよ。
期待感が高まっていると、自然と話し合いも盛り上がるもので。
今日一日で、ストーリーの骨組みはあらかた出来上がりました。
あとは、これらのストーリーをどう繋げていくかですね。
昼食後は、登場人物になりきっておままごとをするのが最近の流行りの遊び。
自分たちの登場する絵本を見て期待感最高潮のケーキ屋さん組は、画用紙でチョコレートケーキを作って、みんなでおやつタイムを楽しんでいました。
部屋で倒れている子がいると、車の修理屋さんと消防士さんが駆けつけて救助してくれます。
今日のクライマックスは、アイドルのコンサート。
ピアニストの演奏で、アイドル二人組が素敵なステージを見せてくれました。
コンサート後は撮影会。
アイドルスマイルで写真撮影に応じてくれましたよ。
お遊戯会や劇発表会というと、一人ずつ前に出てきてセリフを発するイメージがあるかもしれませんが、我々の意図する表現遊びはその先を見据えたものでして。
表現遊びとは何ぞやという話は二年前に投稿した『こちらの記事』をご覧ください。
話し合いが始まると同時に役になりきってのおままごとが盛り上がってきているまつ組さんは、表現遊びを楽しむ会に向けて理想的だと言えますから、今後も楽しみながら話し合いを進めていってほしいと思います。
10月22日(金) 起承転結。
年長まつ組さんは、朝からもみすり。すり鉢と軟式ボールを使ってお米の殻を取りました。
ここまで来たら、あとは精米を残すのみ。
精米は27日水曜日、おにぎりパーティーは28日木曜日の予定です。
その後は、絵本作り二日目。
今日は、物語には起承転結があるという説明から始めました。
そのおかげか絵本への理解が更に深まったようで、お手製絵本のストーリーもより一層心に響いた様子でした。
今日の話し合いの議題は、みんなの『夢』について。
将来なりたいものを個々で挙げていき、その仕事内容を書き出してみました。
すると、「火事になったら消防士さんが火を消してくれるね。」「吹雪とかで困ったら、自衛隊が助けてくれるよね。」「疲れたら、大工さんが作ってくれたお家でみんなで休もうよ。」と一人の男の子が次々にストーリーを考え出してくれました。
集団の中で自分を積極的に出す方ではありませんが、いつもしっかりとした意見を持っていたこの子が、この活動を引っ張って行ってくれるかもしれません。
一人が意見を出し、みんなが「なるほど。そういう事ね。」と共通理解を持てさえすれば、話し合いが一気に盛り上がるのが上田名っ子。
ケーキ屋さんになりたい女の子が、「ケーキはみんなが遊びに来たときにも作るんだけど、消防士さんたちが疲れた時にも届けてあげたいんだ。」という素敵な意見を出してくれたところで、今日は時間切れとなりました。
月曜日、このストーリーに絵がついたら、みんなの意欲がさらに高まるでしょうね。
10月21日(木) みんなの周りの素敵な人。
12月4日に予定している表現遊びを楽しむ会に向けて、オリジナル脚本の作成に取り掛かった年長まつ組さん。
年少の時に行った『はらぺこあおむし』と年中の時に行った『ねずみくんの音楽会』の記憶が残っている子が多いようで、「表現遊びといえば動物だよね」という事で、まずは何の動物を登場させるのかという題材で話し合いを開始しました。
「優しい動物は、犬。」「私はウサギがいい。」
「ゴリラは怖い感じするよね。本当は優しいんだけど。」「わかる!わかる!!」と次から次へと意見が出てきて、あっという間に動物のグループ分けが出来上がりました。
ここまでは順調だったのですが・・・。
次はエピソード作り。
『ちょっぴりこわい動物』と『いじわるそうな動物』が出てきたので、それにちなんだ『こわいエピソード』と『意地悪エピソード』を作る事にしました。
しかし、いつまでたっても意見は出てきません。
「こわい・・・? パパは怒ると怖いんだけど、幼稚園で怖い人なんていないんだよ・・・。」
「幼稚園でも叱られる時はちょっと怖いけど、いつも怖いわけじゃ無いし。」
「意地悪ってのも、された事は無いし、した事も無いからわからない。」
長い沈黙の後に出てきた意見はどれもこんな感じ。話し合いは全く盛り上がりませんでした。
これでは話が進まないので、『されたら嫌な事』について話し合ってみました。
「幼稚園だと、作っていたものを壊されるとか使っていたおもちゃを取られるのは嫌なんだけど、それってやるのは年少さんでしょ?
壊されたらまた作ればいいし、取られたら他のおもちゃで遊ぶよ。年少さんが楽しく遊んでるなら、それでいいじゃん。」
なんと慈悲深いご意見!!
そう言われてみれば、確かに彼らがおもちゃの取り合いをしているのを見たことがありません。
我慢しているというわけではなく、自然と年少者に譲る気持ちが芽生えているんですね。
やはり、この議題でも話し合いは全く盛り上がりませんでした。
次は目先を変えて、『みんなの周りの素敵な人』について話してみました。
すぐ五つの意見は出たのですが、実際のエピソードとなると皆沈黙。
あまりに意見が出ないので具体的な事例を一つ挙げてみましたが、「いや、そんなこと?普通じゃん?」と軽く流されてしまいました。
今日は何を話し合ってもあまり盛り上がりませんでしたが、私には学ぶ事の多い一日となりました。
みんなの優しさは作られたものでも無理して装っているものでもなく、自然と身についているもの。
「助けよう」と思って助けていないし、「頑張ろう」と思わなくても楽しみながら試練を乗り越えているし、「仲良くしよう」と改めて思わなくても仲良くできている。
『素敵な人』の行動を普通にできてしまうから、その凄さに気づいていないのだと実感しました。
話し合いを終え、雑談の中で将来の夢について話していたら、「ボクは自衛隊になりたいんだ。地震とかで家が無くなっちゃった人を助けたいんだよ。」「私はケーキ屋さん。美味しいケーキをみんなに配ってあげたいの。」と、次から次へと素敵な夢の話が出てくる、出てくる。
今日一日の静けさはなんだったんだと感じるような大盛り上がりでした。
物語は、こちらに方向転換ですかね。
10月20日(水) 表現遊びを楽しむために。
12月に行う予定の表現遊びを楽しむ会で、『ブレーメンのおんがくたい』を行うことになった年中ばら組さん。
今日はまず楽器の楽しさを味わってもらおうという事で、空き箱や画用紙で自作の楽器を作り、それで音を奏でて遊ぶ活動を。
何の楽器を作りたいかの話し合いをし、人気があったフルート、トランペット、太鼓、バイオリンを作ってみました。
折角なので本物のバイオリンとトランペットを展示して。
本物の楽器とセッションすると、気分も一層高まったようで。
目を細めながらフルートを吹く仕草がとてもいい感じでしたよ。
ばら組音楽隊、これからの一か月間を有意義に過ごし、楽しい作品を作り上げていってほしいと思います。
この園日記をご覧の方ならご存知の通り、担任お手製の絵本をきっかけとして今年度の活動を進めてきた年長まつ組さん。
今日から表現遊びを楽しむ会に向けての話し合いを始めようと、担任が「幼稚園にある本の中で何が一番好き?」と問いかけてみたところ、『ぼくは きみの ひーろーになりたい』と『とどけ ぼくたちの えーる』という二冊の手作り絵本に人気が集中しまして。
内心そうなることを期待してはいたのですが、想像以上の反応に驚くとともに、想いを込めればその想いは必ず届くのだと改めて実感しました。
手作り絵本の魅力を十分に感じ、絵本作りも行ってきたまつ組さんですから、今更エルマーの冒険などの本で劇を作るのは彼らっぽくないだろうという事で。
12月の表現遊びを楽しむ会に向けて、明日からオリジナル脚本の絵本作りに着手します!!
子どもたちが話し合いでストーリーを考え、担任がストーリーに沿った絵を描くことで、1ページずつ絵本を作っていきたいと思います。
今まで一度も行ったことのない壮大な試みなので正直どのようにこの活動が発展していくのかはわかりませんが、沢山意見を交し合い、実りの多い日々を過ごしていきたいと思います。