園日記

5月14日(金)

年長まつ組さんは、日課であるお米の水やりに。

毎日しっかり水やりをしてくれるので、お米もかなり伸びてきました。

六月の上旬には田植えが出来るかな?

帰り道、ちょっと寄り道して駐車場へ。

オタマジャクシはカエルになるとエラ呼吸から肺呼吸に変わるそうで。

カエルが登りやすい石を一人一つずつ拾ってきました。

園に戻り、水槽に石を入れてからしばらく観察していると・・・。

「登った~!!」

まつ組のみんなの想いが小さなカエルにもしっかりと届いたようで、平べったい石の上で気持ちよさそうにしていましたよ。

 

今日は朝から暖かかったので、砂場遊びには絶好の天気。

年少たんぽぽ組さんと年中ばら組さんは、朝から裸足になり砂場遊びを始めました。

年少児と年中児が同時に同じ遊びを行っていると、楽しさの感じ方の違いが見られて面白かったです。

たんぽぽ組さんは、雨どいで作った水路に葉っぱを流して、流しそうめんのような遊びを繰り返し行っていました。

その後は、ばら組さんが作った海でひたすらジャンプ。

全身泥だらけになって遊んでいましたよ。

 

ばら組さんは、今年度回数を重ねた効果が出て遊びの質が高まってきたので、

山や川を作り、トンネルを掘り水を流すという、年中児らしい砂場遊びを楽しんでいました。

 

 

たんぽぽ組が今日行ったような全身で泥だらけになる砂場遊びは、今後三年間で沢山行っていく砂場遊びの基礎となるものです。

汚れを気にせず存分に遊ぶこの時期の経験こそが、山や川を作りトンネルを掘る、これからの砂場遊びに繋がっていくのです。

 

「服を汚さないように遊んでね。」と事前に指示をすれば、誰でも服を汚さずに遊べます。

ただその遊びは、彼らが心から満足するような楽しさにはならないでしょう。

「山の上から道を掘って、じょうろで水を流すと川になるよ。」と我々大人が先に説明すれば、誰でも簡単に川や海を作れます。

ただその遊びは、彼らの琴線に触れるような感動的な体験にはならないでしょう。

 

服の汚れなど気にせず、砂山にスコップで小さな穴を開け、肩まで砂がつくほど穴を掘り進め、崩れてはまた掘り直し。

何度も失敗して、またチャレンジして。

ようやく自分たちでトンネルを開通させた瞬間に彼らが見せてくれる最高の笑顔を引き出すことが、私たちが年に何度も砂場遊びを行う意図であり、

こういった成功体験から得た大きな達成感こそが、子どもたちを更に成長させてくれるきっかけになるのです。

 

 

年少児の保護者の皆様は、今日のような暖かい日に持ち帰る泥だらけの服に正直うんざりしているかもしれません。

「また服を泥だらけにして!」と叱りたくなるかもしれませんが、グッとこらえていただいて。

「今日、トンネル掘ったよ。スゴく楽しかったんだ!!」と最高の笑顔で報告してくれる日を夢見て、今しばらくご辛抱下さい。

5月13日(木)

雨降る木曜日。

年中ばら組さんの壁には、昨日完成した大きなスイミーが。

今日からこのスイミーに見守られながらの園生活が始まります。

力を合わせることの大切さを学ぶ、実りの多い一年にしたいですね。

 

年少たんぽぽ組さんは、最近色々な曲を歌っています。

『ありさんのおはなし』を歌うときは、アリの触覚のように手を頭の上に乗っけてクネクネと。

『ちょうちょ』を歌うときは、両手で蝶の形を作ってヒラヒラと。

その仕草がとても可愛くて。

たんぽぽ組さんが歌っている姿って、つい見入っちゃうんです。

これから沢山の曲を歌って踊って、音楽に親しんでいって欲しいですね。

 

音楽といえば、すみれ組さんは楽器作り。

牛乳パックとストローでギロの様な楽器を作っていました。

ストローが貼ってある面はギコギコと、それ以外の面はトントン叩いて音を出しました。

その後、折角なので本物のタンバリンで遊んでみましたよ。

勢い余ってタンバリンを棒で叩いちゃうのも、それはそれで面白くて。

楽器の正しい使い方を学ぶのも大切ですが、まずは楽器を鳴らす楽しさを存分に感じて欲しいですね。

 

年長まつ組さんは、昨日に続いて『10ぴきのおたまじゃくし』の絵本作り。

作業も二日目となると、ある程度コツを掴めてきたようで。

二人組のグループで相談し、上手に手分けして絵本作りを進めていく様子が見られました。

話し合う楽しさも感じ始めているようなので、これからの活動は更に盛り上がりを見せそうです。

5月12日(水)

5月12日水曜日。

今日から三日間は、午後に個人面談を行うため半日保育となります。

年少たんぽぽ組さんは、まつ組さんと手を繋いで畑へ水やりに行きました。

最近畑でよく見かけるテントウムシの姿をたんぽぽ組のみんなも一目見たいようで、テントウムシを探しながらの水やりとなりました。

たんぽぽ組さんがトウモロコシとカボチャに水をあげていると、どこからか呼ぶ声が。

「テントウムシがいたよ~!!」

慌てて近寄ると、まつ組さんが観察していたジャガイモの葉にテントウムシが。

小さなテントウムシに顔を近づけてじっくり観察するたんぽぽ組さんでした。

 

幼稚園に戻ってからは、すぐにテントウムシ作りを行いました。

赤い画用紙に色とりどりのシールを貼り、顔はクレパスで描きました。

10分ほど前に実際に畑でテントウムシを観察したたんぽぽ組さんですから、テントウムシ作りに対する意欲もかなりのもの。

すごく集中して作れていましたよ。

素敵なテントウムシが出来上がりましたね。

年少すみれ組さんは、ムーンサンドで遊びました。

薄力粉とベビーオイルで作るこのムーンサンド、不思議な触感なのでみんな大喜び。

集中して長時間遊べていましたよ。

私も少し触らせてもらいましたが、とても面白かったです。

ご家庭でも是非遊んでみてくださいね。

年長まつ組さんは絵本作りを始めました。

『10ぴきのおたまじゃくし』が完成するまでに、これからどれだけの話し合いを行い、どのように活動が展開していくのでしょうか。

出来上がった絵本も楽しみですが、それまでの過程も大切にしていきたいですね。

5月11日(火)

年中ばら組さんは、朝早くに畑へ。

育てているズッキーニの花が咲いたので、見に行きました。

「何色のお花かな?」とクイズを出しながら向かいましたが、正解は予想外の『オレンジ色!!』という事で、みんな大興奮でしたよ。

これからもしっかり世話をしながら、収穫の時を待ちたいと思います。

畑から帰ってきたばら組さん。

今日の主活動は『おおきなうみをつくろう』でした。

まず、好きな色の折り紙で作ったのは魚。

次は、大きな部屋に移動しての海作りです。

筆やタンポ、手形・足形だけでなく、コップやブロック、オモチャの車輪なども使って、模造紙にダイナミックに海を作りました。

その後、担任が全員を集めて読んだ絵本は「スイミー」

皆で協力することの大切さを伝えたかったようです。

模造紙の絵の具が乾き、そこに魚を貼れば完成です。

ばら組さんのシンボルとなる作品になりそうですね。

 

10時過ぎから2クラス合同で畑に水やりに行く予定だった年少さん。

残念ながら直前に雨が降り出してしまったので、畑への散歩は明日以降に延期となりました。

 

すみれ組さんは、最近園庭でもよく見かけるチョウチョを作っていました。

シール貼りを行うのは三回目でしょうか。

今回も各々の個性が表れた配色や貼り方で、とても面白かったです。

クレパスも何度も使っているので、大分扱いに慣れてきましたね。

今日の散歩で道路や近隣の畑に咲いている花を観察し、園に戻ってから『花』をテーマにした作品を作る予定だったたんぽぽ組さん。

予定を変更して、サーキット遊びをホールで行いました。

初めての平均台ですが、みんな上手に歩けていましたよ。

驚いたのが、平均台の前に出来た列。

一列に並び順番待ちをしている様子に、「ボクが!私が!!」と我先に並んでいた四月からの成長を感じました。

まだまだオモチャの取り合いやちょっとした小競り合いを沢山見かけますが、それこそがこの時期に必要な事なので、好意的に捉え、見守っていきたいと思います。

 

年長まつ組さんの『10ぴきのおたまじゃくし』は意外な方向に。

足が生えてきたところで本が終わっているのが納得いかないらしく、続きをみんなで考えようという展開になりました。

上田名幼稚園の年長児の活動は、自分たちの話し合いによって進めていくもの。

今後、お店屋さんごっこ、運動会、表現遊びを楽しむ会などの行事の際に、様々な話し合いが行われるでしょうが、

今年度初めての話し合いとしては上々の盛り上がりだったと思います。

今日は『10ぴきのおたまじゃくし』二巻目のストーリーを決める話し合いがまとまったので、明日以降絵本作りに取りかかることでしょう。

こちらも楽しみな活動が始まりましたね。

5月10日(月)

ポカポカ陽気の月曜日。

年中ばら組さんはライオンバスに乗り、相模川の土手に散歩に行きました。

先週金曜日にアサガオ、マリーゴールド、ホウセンカの種を植えたばかりのばら組さんですから、土手に咲いている花にも興味を持っている様子で。

「この黄色いお花、きれいだねぇ~。」「あっちにもお花が咲いているよ~。」と、様々な植物を観察しながら、ほんわかした雰囲気のお散歩となりました。

途中、バッタやカタツムリ等の虫も見つけ、みんな大興奮でした。

とても楽しかったです。

また一緒に遊びに行こうね。

 

その頃、年長まつ組さんはオタマジャクシを観察中。

足に続いて手が出てきたオタマジャクシもいるようで、じっくり観察していると自然と自分たちもオタマジャクシのような体勢に。

全身を使ってしっかり観察した後は、個人持ちの絵の具を使ってオタマジャクシの観察画を描きました。

一見すると黒色のようですが、少し色が薄い部分や透けている部分もあるのがオタマジャクシ。

納得のいく色を自分でパレットに作ってから描いたオタマジャクシは、どの作品もとても素敵な色合い、とても素敵な構図で。

これぞ上田名っ子の作品と感心するものでした。

毎年二月に行っている『うえだなっ子フェスタ』では、このような個性溢れる作品を沢山展示しますのでお楽しみに。

 

さて、今日紹介したいのは、オタマジャクシの絵を描き終えた後の話。

全員が絵を描き終え部屋の片付けもすべて終わった時、担任は一冊の絵本を取り出し、読み始めました。

自作の絵本『10ぴきのおたまじゃくし』です。

ニコニコ池に生息しているオタマジャクシ10匹のうち、足が生えているのは9匹。

まだ足の生えないオタマジャクシは、他のオタマジャクシのアドバイスに従い、沢山ご飯を食べ、沢山体を動かし、沢山眠ります。

それでもなかなか足は生えてきませんでしたが、みんなの助けもあり、努力を続けると・・・。

 

足が生えてきた~!!というストーリーでした。

無事に足が生えてきた時、まつ組のみんなはとても嬉しそうな顔をしていましたよ。

絵本の最後のページには、「諦めず努力をすれば、いつか必ず自分のためになる日が来るよ」と記されていました。

このメッセージをまつ組のみんなに送りたかったようです。

 

足が生えたところで終わったこの絵本、この先どのようなページが書き加えられていくのでしょうか?

オタマジャクシの成長日記も楽しみですが、この絵本に込めた想いをしっかり感じ取れている様子の、まつ組さんの今後の成長がとても楽しみです。