園日記

6月2日(水)

三学年の砂場遊びを終え、ホッと一息の水曜日。

朝から年長さんは畑へ出かけました。

年長さんは、一人一つずつペットボトルで作った田んぼをしっかり管理し、稲刈りの日まで育てます。

今日は、その田んぼ作りである代かきでした。

まずは、畑で育てている苗をじっくり観察。

「この苗をこの田んぼに植えるのか~」とイメージが膨らんできたので、更に期待感が高まった様子でした。

土のたっぷり入ったペットボトルを大事そうに抱え、園へ戻ってきたまつ組さん。

いよいよ代かきの開始です。

「水を入れてしっかり捏ねることで稲の生育に適した良い土となるよ」と事前に説明していたからか、みんな肘まで泥だらけになりながらもしっかり捏ねてくれました。

これなら、美味しいお米が作れそうです。

来週、田植えを行いたいと思います。

代かきが終わってからは、魚屋さんづくり。

大型冷蔵庫を作っていたグループは、今日は絵の具で色塗りを行っていました。

昨日水道をつくっていたグループは、今日はショーケース作りに取りかかったようです。

段ボールカッターで発泡スチロールを切り抜いてショーケースの枠組みとするようですが、これをどう立てかけるのかで意見がまとまらず苦労しているようです。

話し合いの楽しさをつかみ始めているようなので、面倒くさがらずに積極的に意見を言い合って欲しいですね。

 

年中ばら組さんは、海作り。

今壁面に飾られている海には昨日作ったカニを飾るスペースが残っていないようで。

新たな海を今日は作りました。

明日はこの画用紙を貼り合わせて、大きな海とするようです。

楽しみですね。

6月1日(火)

今日は、予想していたよりいい天気だったので、年少さんの砂場遊びを行いました。

朝、年少さんが遊びやすい砂場を作るのは、いつもの事ながら年長さんの役目です。

年少さんがジャンプしやすいような大きな山と、跳び込んでも危なくないように深い海をあっという間に作ってくれました。

年長さんと年少さんのサポートを受けて始まった年少さんの砂場遊び。

程よい気候で皆遊びやすかったようで、体全体で砂と水の感触を楽しみました。

 

今日で三学年の砂場遊びが全て終わりました。

今日の年少さん、トンネル掘りを楽しんだ年中さん『まつ組の街』を作り上げた年長さん

三学年の様子を見比べると、遊びの質や服の汚れ方に大きな違いが見て取れるでしょう。

上田名幼稚園の年長さんの砂場遊びは、皆でイメージを共有して城や滝などの街を作るという創造性溢れる遊びです。

その土台となるものが、今日の年少さんのように体全体で砂場を楽しむ遊び方なのだと言われても実感が湧かないでしょうが、過去の卒園児が同様の遊び方を経て成長してきたように、この遊びこそが必要不可欠なのです。

彼らが二年後、創造性溢れる砂場遊びを行ってくれる日をお楽しみに。

年中ばら組さんは、カニ作り。

ハサミを使ってのカニ作りですが、みんな丁寧に、慎重に切っている様子が印象的でした。

壁面に飾られている海にまた新たな動物が仲間入りするようです。

ばら組のみんなも、壁面が賑やかになっていくのを楽しんでいる様子なので、これからもどんどん盛り上げていって欲しいですね。

年長まつ組さんは、ホールでボールを運んでいました。

運動会で年長児が行う競技、『賢くススム君』『賢く・高く・積むゲーム』に続く、賢くシリーズの新作ゲームを考案中なので、ちょっと試してもらいました。

もうちょっと改良の余地があるかな?

「頭を使って遊ぶ」上田名幼稚園らしい新競技をお楽しみに。

 

まつ組さんの魚屋さんづくり、大きな冷蔵庫と水道作りが進んでいます。

ガムテープの貼り方がまだまだ怪しげですが、これもこの時期特有のこと。

昨年の年長さんもお店屋さんごっこの頃はセロハンテープをベタベタ貼り付けていましたが、三月の幼稚園作りでは器用に扱えるようになっていました。

細かいことは気にせず、魚屋さんづくりを思い切り楽しんで欲しいですね。

5月31日(月)

今週は年少さんの砂場遊びを行いたいのですが、今日はあまり暖かくなく、砂場遊び日和ではない感じ。

汚れてもいい服に着替えての砂場遊びという経験ですから、折角ならよく晴れた日に行いたいわけで、この感じだと来週に延期するかも知れません。

今日は二クラス合同で公園へお散歩に行きました。

『アジサイを見に行こう』という企画だったのですが、アジサイ以外にアカンサスやバラも綺麗に咲いていたので、お花好きの年少さんは皆大喜びでした。

 

金曜日にアジのつみれ汁を食べた年長まつ組さんは、今日から魚屋さんの道具作り。

大きな冷蔵庫と水道を作り始めました。

段ボールカッターの扱い方やガムテープの貼り方を見ているとまだまだ不器用に感じますが、経験を積んでいけば上手に扱えるようになります。

沢山話し合いをし、皆で力を合わせる経験を繰り返し積みながら、少しずつ着実に作業を進めていって欲しいですね。

『さかなのさばきかたをみてみよう』

年長まつ組さん、本日28日の主活動は『魚のさばき方を見てみよう』でした。

お店屋さんごっこで魚屋さんを行う事に決めたまつ組さんですが、魚屋さんを訪れたことのある子が少なく、イメージを共有できていない様子。

これでは話し合いが進まないので一度見学に行きたかったのですが、このご時世なので魚屋さん見学も不可能。

ということで、目の前で魚をさばいて調理し、みんなで食べることにしました。

 

今日さばく魚はアジ。

本日のメニューは、アジのつみれ汁です。

 

頭を落とすところから始めるので嫌がる子もいるかな?と危惧していましたが、みんな興味津々だったのでまずは安心しました。

最初に魚を見せて。アジをこんな真剣な眼差しで見つめてくれる子どもたちの姿に、我々の方がビックリしました。

しっかり期待感を高めてくれたようですね。

いよいよ調理開始です。三枚におろして骨と身を分けると、歓声は上がりましたが、まだ見慣れた姿ではない様子でした。

「お寿司の時はご飯の上にこれが乗るんだよ。」「お~! 見たことある~。」この姿は見覚えがあるようです。

「こうやって、縦に細かく切るとお刺身だよ。」「これ 知ってる~!」こうなるとみんな知ってる姿ですね。

「今日はつみれ汁だから、包丁でもっと細かくするよ。」と話して包丁二本で叩くと、「お~!!」と歓声を上げながら思わず手の動きがトントントン。

一つ一つの工程を興味深く観察し、毎回いい反応を返してくれるので、我々も嬉しくなっちゃいました。

調味料を入れて団子状にしたら、釜の出番です。

最後に味噌で味を調整して、アジのつみれ汁が完成しました。

 

見てください!この表情!!

言葉で説明しなくても、どれだけ美味しかったのかが伝わると思います。

魚が苦手な子もいたようですが、全員見事に完食しましたよ。

熱々のつみれ汁をフーフーしながら食べている年長さんを眺めていると、やってよかったなと思えました。

 

ちなみに、その後の今日の話し合いでは、お刺身定食につみれ汁がつくことが決定したようですよ。

 

スーパーで売られていたりお寿司屋さんで食べている切り身の魚は水族館で見るような一匹の魚をさばいて作っているものなのだと学べた今日のクッキングは、

彼らにとって貴重な経験だったと思います。

これを機に、お店屋さんごっこの話し合いが一層盛り上がってくれることでしょう。

自然と戯れる。

今朝、年中ばら組さんの女の子に「今日のお弁当、オクラが入っているんだよ。」と話しかけられました。

すると隣にいた子も「私はサヤエンドウが入っているよ。」と続けました。

どちらも園の畑で育てている緑色の野菜です。

サヤエンドウは、四月に収穫し、塩茹でにして食べました。

オクラの収穫期はまだまだ先ですが、年中さんが育てている野菜なので頻繁にその様子を観察しています。

どちらの野菜もあまり一般的では無く、ましてや幼稚園児が食べたがるような野菜ではありませんが、

進んで口に運んでいるのならば、園での経験が無駄にはなっていないんだなと感じられて嬉しくなりました。

 

昨日お散歩に出かけた際、年少さんが「チョウチョがいるよ~」「こっちはバッタ!」

「あっ、このピンクのお花きれい!!」「この花はアジサイだよね~。」と盛んに話していたので驚きました。

思えば、今年の年少さんは二クラスとも、季節を感じられる虫や植物の作品を作ることが多く、どちらの部屋も壁面がとても賑やか。

チョウチョ、テントウムシ、アオムシ、アリなどの虫、チューリップやアジサイなどの花をモチーフにした作品に囲まれた環境で過ごすことで、自然への興味が高まってきたのでしょう。

とても良い傾向だと思います。

 

皆様も、晴れた日にちょっと散歩に出かけてみてはいかがでしょう?

彼らとのんびり散歩していると、新たな発見を数多く得られますよ。