ピタゴラスイッチを作ろう。
年長まつ組さんが行っているピタゴラスイッチ作りですが、どうやらコース作りに悩んでいる様子。
トイレットペーパーの芯を繋げてみたものの、自分たちが予想していたようにはボールが進まないようです。
成功を収めるためにはいくつかの失敗がつきものだとは思いますが、失敗続きだとどうしてもモチベーションが下がってしまいますよね。
そこで、担任が一つ楽しい実験を企画しました。
題して、『雨どいを繋げてボールを転がしてみよう大実験』
最初は地面に雨どいを繋げて置いてみましたが、なかなかボールは転がりません。
「強い力でボールを転がせばいいんじゃない?」という声も上がりましたが、それはルール違反というものです。
どうすればいいかと話し合いを続けていたら、「段差を作ればいいんだ」と気づく子がようやく現れました。
こんな事もあろうかと園庭の隅にこっそり積んでおいたビールケースを見つけ、自分たちで持ってきて、改めてコース作り。
様々な大きさのビールケースを縦に積んだり横に倒したりしながら、絶妙な傾斜のコースを作り上げました。
コースが出来たので早速ボールを転がしてみたら・・・、見事大成功!!
この写真の表情をみれば、成功の瞬間クラスがどれだけ盛り上がったのか、おわかりいただけると思います。
部屋に戻ったら、今までの苦労が嘘のようにあっという間にコースを完成させてくれました。
直線のコースだけでなく、曲がり角つきのコースも簡単に作っていましたよ。
「高い場所から低い場所にコースを繋げなさい」と我々が教えれば、彼らはもっと簡単にコースを作れたでしょう。
ただ、人から教わった事というのは身につきにくいものです。
今日の実験で「ボールは高いところから低いところに転がるんだ」と、彼らが自らの経験から導き出した事にこそ意味があり、
その経験に達成感や感動が伴っているからこそ、得たものがいつまでも彼らの心に刻まれるのです。
今日は上田名幼稚園らしい、いい学びが出来ましたね。
近い将来この経験が役立つ場面が園生活にあるので、そのときの活躍も期待しているよ。