これ、何に見えるかな?
5月19日(水)、年長まつ組さんは折り紙を折っていました。
折り紙でカエルでも作るのかと眺めていたら、作成途中で今度は画用紙が配られました。
どうやら折り紙で何かを作るわけではなさそうです。
次は何をするんだろうと少しざわついたところで、すかさず担任から一言。「この形、何に見えるかな?」
「ん?何に見える・・・って?」じ~っと折り紙を見つめて考えるまつ組さん。
しばらくすると、あちこちから声が聞こえてきました。
「船に見えてきたぞ。」
「二枚を合わせたら、人っぽくなってきたよ。」
段々とイメージが出来上がってきたようです。
画用紙に折り紙を貼り、そのテーマに沿った絵をクレパスで描いたら完成。
紙の色くらいにしか個性が出ない筈の折り紙の活動が、「これ、何に見えるかな?」の声かけ一つで世界観が広がり、各々の個性が溢れる素敵な作品になりました。
頭の中でイメージを膨らませ、そのイメージを絵にするという難易度の高い活動ではありましたが、こういった経験も年長児にとって必要なもの。
来週から約一ヶ月かけて行うお店屋さんごっこの前半数週は活動の大半が話し合いとなるので、一人一人が頭の中でお店のイメージを膨らませることが重要となってくるのです。
今年のお店屋さんごっこも盛り上がりそうなので、今から楽しみです。
5月19日(水)
今日も一日雨。
園庭で元気に遊べない日が続くと、大人も子どももストレスが溜まります。
年中ばら組さんはストレス発散の一日。
新聞紙ちぎりを存分に楽しみました。
明日は午前中は平気そうなので、畑へズッキーニの実を見に行きたいですね。
すみれ組さんは、綿棒を束にしたものと絵の具を使ってスタンプ遊びを行いました。
垂直に押さないとなかなか綺麗に模様がつかないので難しいところはありましたが、みんな楽しめていました。
偶然だとは思いますが複数の色の絵の具をつけると新たな色が生まれる事に気付いたようで、目を見開いて驚いていましたよ。
これから園生活で絵の具に触れる機会は沢山あります。
その出発点として有意義な活動になりましたね。
たんぽぽ組さんは、チョウチョ作りの一日目。
まず飼っていたチョウチョをじっくり観察し、ここ数日で弱ってきていたので逃がしてあげました。
空高く飛んでいく蝶へ「バイバ~イ。また遊びに来てねぇ~。」と声をかけるたんぽぽ組さん。
見送ったら、チョウチョ作りの開始です。
まずは、クレパスでチョウチョの顔と胴体と描きます。
園生活で何度も使ってきたクレパスですから、こちらはもうお手の物。
みんなスラスラと描けていましたよ。
その次は、いよいよ幼稚園生活初めてのハサミです。
折り紙をハサミで切り、チョウチョの羽の模様になる部分を作りました。
初めてハサミを用いて行う活動が楽しかったようで「次は何を切るの?」と次回のハサミの活動をおねだりする姿がありました。
これを明日糊付けし、チョウチョを完成させたいと思います。
5月18日(火)
昼から雨の火曜日。
今週あたりに砂場遊びを行いたかったのですが、この天気では無理そう。
ズッキーニの実も大きくなっているのですが、年中さんが畑に行けるのはいつになることでしょう。
さて、先日海をテーマにした壁面を作った年中ばら組さん。
海と魚を作り、スイミーの絵本を読んだ事から、海に興味を持ち始めている子も多いようです。
昨日と今日はクラゲ作り。
カップにお花紙とカラーポリ袋を貼り付け、カラフルなクラゲを作り上げました。
かなり楽しかったのか、「次は、カニとサメを作ろうよ。」という話が出ていたので、ばら組さんの壁面は水族館のようになっていきそうですね。
5月17日(月)
朝、雨が止んだタイミングで畑へ出かけたたんぽぽ組さん。
トウモロコシ、カボチャに水をあげ、道端に咲いている花を見ながら帰ってきました。
漫然と歩いていると見落としがちですが、園から畑への道のりでも沢山の花が咲いているものですね。
「ピンクの花だ~。」「こっちは黄色い花だよ。」と話しながらの散歩はとても楽しく、その直後の活動に繋がりそうな良い導入となりました。
園に戻ってきてからは、早速お花作り。
難しい工程でしたが、みんな楽しんで行えていましたよ。
午後によく行われているリレー。
年少さんのリレーはとてもゆっくり。
バトンをハンドルに見立て「ブ~ン」と声を出しながら走ったり、線の中をショートカットしていたり。
見ている我々は癒やされますが、子どもたちはとても真剣です。
彼らが二年後年長になったときに、鬼気迫る表情であれだけのスピードで走るのかと思うと、年少の頃からの積み重ねって大事なのだと感じられますね。
5月14日(金)
年長まつ組さんは、日課であるお米の水やりに。
毎日しっかり水やりをしてくれるので、お米もかなり伸びてきました。
六月の上旬には田植えが出来るかな?
帰り道、ちょっと寄り道して駐車場へ。
オタマジャクシはカエルになるとエラ呼吸から肺呼吸に変わるそうで。
カエルが登りやすい石を一人一つずつ拾ってきました。
園に戻り、水槽に石を入れてからしばらく観察していると・・・。
「登った~!!」
まつ組のみんなの想いが小さなカエルにもしっかりと届いたようで、平べったい石の上で気持ちよさそうにしていましたよ。
今日は朝から暖かかったので、砂場遊びには絶好の天気。
年少たんぽぽ組さんと年中ばら組さんは、朝から裸足になり砂場遊びを始めました。
年少児と年中児が同時に同じ遊びを行っていると、楽しさの感じ方の違いが見られて面白かったです。
たんぽぽ組さんは、雨どいで作った水路に葉っぱを流して、流しそうめんのような遊びを繰り返し行っていました。
その後は、ばら組さんが作った海でひたすらジャンプ。
全身泥だらけになって遊んでいましたよ。
ばら組さんは、今年度回数を重ねた効果が出て遊びの質が高まってきたので、
山や川を作り、トンネルを掘り水を流すという、年中児らしい砂場遊びを楽しんでいました。
たんぽぽ組が今日行ったような全身で泥だらけになる砂場遊びは、今後三年間で沢山行っていく砂場遊びの基礎となるものです。
汚れを気にせず存分に遊ぶこの時期の経験こそが、山や川を作りトンネルを掘る、これからの砂場遊びに繋がっていくのです。
「服を汚さないように遊んでね。」と事前に指示をすれば、誰でも服を汚さずに遊べます。
ただその遊びは、彼らが心から満足するような楽しさにはならないでしょう。
「山の上から道を掘って、じょうろで水を流すと川になるよ。」と我々大人が先に説明すれば、誰でも簡単に川や海を作れます。
ただその遊びは、彼らの琴線に触れるような感動的な体験にはならないでしょう。
服の汚れなど気にせず、砂山にスコップで小さな穴を開け、肩まで砂がつくほど穴を掘り進め、崩れてはまた掘り直し。
何度も失敗して、またチャレンジして。
ようやく自分たちでトンネルを開通させた瞬間に彼らが見せてくれる最高の笑顔を引き出すことが、私たちが年に何度も砂場遊びを行う意図であり、
こういった成功体験から得た大きな達成感こそが、子どもたちを更に成長させてくれるきっかけになるのです。
年少児の保護者の皆様は、今日のような暖かい日に持ち帰る泥だらけの服に正直うんざりしているかもしれません。
「また服を泥だらけにして!」と叱りたくなるかもしれませんが、グッとこらえていただいて。
「今日、トンネル掘ったよ。スゴく楽しかったんだ!!」と最高の笑顔で報告してくれる日を夢見て、今しばらくご辛抱下さい。