11月15日(月) 音を楽しむ。
12月4日に行われる表現遊びを楽しむ会で『ブレーメンのおんがくたい』を発表する年中ばら組さん。
今日は、発表会当日に部屋に貼る背景を作り始めました。
手分けしての作業はもうお手の物。スムーズに作業が進んでいましたよ。
ばら組さんといえば、いつも身近なところに音楽が存在する園生活を過ごしているのが最大の特徴。
季節を感じられるような童謡・唱歌を歌うのは勿論、『虹の向こうに』や『きみイロ』などの曲にも触れてきました。
沢山の素敵な曲を耳にし、歌い、踊っていると音を楽しむ意識が自然と身につくようで。
自由に遊んでいる場面でも、担任がピアノを弾いているとおもむろに数人が歌いだし、気が付くと全員で大合唱となるのがこのクラスの日常です。
表現遊びを楽しむ会に向けての活動でも、音に合わせて体を動かし、流れてくる曲に合わせて歌い、うえだなっ子らしく前向きに取り組んでいる姿が見られます。
部屋に置いてあるパネルシアターの台に、劇に登場する動物を貼りつけ、ミュージカルのように歌って踊る。
こんな遊びをするほど、この活動を楽しんでいるんですよ。
相変わらず盛んに意見を交わしているのは、年長まつ組さん。
自分たちですべてを作り上げているこちらの劇も、いよいよ演出を練る段階となってきました。
溺れたアイドルを水泳選手が助ける場面や、大工さんと自衛隊で力を合わせて川に橋をかける場面、疲れた時の小休止でケーキを食べる場面などの演出が決定しました。
しかし、ある程度演出案も固まってきたこのタイミングで新たな問題が。
私は話し合いが始まる段階からこの劇に触れてきたのでストーリーを理解できたのですが、初見だとわかりにくそう。
ただ、せっかく彼らが自分たちで考えてきた作品に余計な手を加えたくはありません。
配役が自分の将来の夢だからこそ各々の役作りのこだわりがあちこちに垣間見え、それらを説明することがこの劇の魅力を伝えるためには最善だと感じたので、今月末に発行する園だより12月号やこの園日記を効果的に使って紹介していきたいと思います。
11月12日(金) 秋の収穫祭。
今日は秋の収穫祭。
月曜日に全園児で収穫したサツマイモ、昨日年少さんが収穫してきた里芋、それ以外にも肉野菜きのこ類がたっぷりのお味噌汁を作りました。
今年度は園児が直接手で触るクッキングを自粛しているため、園庭で作っている様子を眺めるだけとはなってしまいましたが、興味津々で部屋から眺める子が多くいました。
味噌汁が出来上がるまでの間は、ちょっと第二グラウンドへ。
まずは、今日誕生日の子の誕生日パーティーから。
みんなに囲まれて誕生日の歌を歌ってもらうと、照れくさそうな笑みを浮かべながらもとても嬉しそうでしたよ。
園からのささやかな誕生日プレゼントという事で、その後の全員リレーではアンカーを務めてもらいました。
見事勝利し、キレのあるガッツポーズ!!
いい思い出となったかな?
園に戻ったら味噌汁が出来上がっていました。
鍋を開けると美味しそうな香りが漂ってきて、「うわ~、美味しそう!!」
「いただきま~す!!」
野菜たっぷりお味噌汁には、サツマイモと里芋の旨味がたっぷり溶け出していて、お汁がトロ~リ。
みんな喜んで食べていましたよ。
昼食後、何やら相談していた年長まつ組さん。
美味しい里芋を育ててくれた年少さんに感謝の手紙を書きたかったようです。
出来上がったお手紙を持って、たんぽぽ組とすみれ組の部屋へ。
「ありがとう!里芋美味しかったよ!」って言って貰えて、年少さんはとても嬉しそうでしたよ。
帰り道、年長さんを送り出すために、今度はたんぽぽ組さんがアーチを作ってくれました。
小さい年少さんのアーチを壊さないように、四つん這いになってくぐるまつ組さんの優しさにもホッコリしました。
次回のおにぎりdayは一月、白菜スープを予定しています。
11月11日(木) 明日は収穫祭。
明日は収穫祭。
という事で、今日は具だくさん豚汁に入れる里芋を収穫しに、年少さんは朝から畑へ行ってきました。
自分たちで里芋を収穫し、園に帰ってから洗いましたよ。
明日は美味しい豚汁食べようね。
11月10日(水) 城山作り。
先週金曜日に城山登山をしてきた年中さん。
昨日と今日は、城山作りを行いました。
複数の作業を同時に行うというのは年中さんには難しいと思っていましたが、絵の具で湖を塗るグループと家作りグループに分かれて上手に作業を進めていましたよ。
今日は机を『コ』の字型に並べ、出来上がった城山を眺めながら昼食を食べているのが印象的でした。
ここ数日見ないうちに本格的な劇っぽく進化していたのが年長まつ組さん。
川を泳いで渡ろうとしたアイドルが溺れ、
それを水泳選手が助け、岸にあげたものの、
元気がない様子のアイドルを見て、「どうしよう・・・?」と看護師さんが悩んでいました。
劇の前半部分の脚本や演出があらかた固まったので、今日は担任からプレゼントが。
まだ表紙は白紙、題名が決まってない手作り絵本です。
手作り絵本には、大工さんが作ってくれた『みんなのおうち』へと出かけようという冒頭部分と、第一部である火の場面、第二部である水の場面が描かれていました。
心のこもった手作りプレゼントに、目をキラキラ輝かせていたまつ組さん。
「見ている人にエールを届ける」「心を込める」というテーマで運動会に向けての活動を行ってきただけあり、彼らの感受性もかなり豊かに育っているようです。
絵本の巻末には、小さく「つづく。」と書かれていました。
物語はどのように進んでいくのでしょうか。
物語の結末はどうなるのでしょうか。
その分野が得意な子が積極的にリーダーシップをとってクラスを引っ張っていくことで、活動の度にクラスの雰囲気が変わるまつ組さん。
今年度参観日として保護者の皆様にご覧いただいた『お店屋さんごっこ』や『運動会』の時とはまた異なる、成長した姿を見せられることと思います。
11月8日(月) サツマイモ掘り。
朝出勤したら、新園舎の床にコンクリートが入っていて驚いた月曜日。
雨が止んだので、全園児でサツマイモ掘りに行ってきました。
サツマイモのツルをある程度残しておくのが上田名幼稚園の芋掘りのスタイル。
全てのツルを直前に取り除いた方が掘りやすいとは当然わかっていますが、六月に苗を植えてから度々様子を見に行き、ツルの枯れ具合を観察して収穫のタイミングを探ってきた彼らにとっては、ツルが残っていないサツマイモ畑は不自然なものなのです。
大人の利便性を優先することで子どもたちの自然な発想をないがしろにしない為に、敢えてツルを残しているのです。
学年の垣根を越えて力を合わせ、「うんとこしょ!どっこいしょ!! それでもお芋は掘れません・・・。」と『おおきなかぶ』の真似をしながらツルを引っ張る姿が見られるのも、このスタイルで芋掘りを行う副産物。
ツルをどかした後も力を合わせて土を掘り進め、その先にサツマイモを見つけると年長児が年少児に「ここにお芋あるよ」とそっと教えてあげている様子が微笑ましかったです。
今年は沢山収穫できたので、全園児にお土産があります。
「スイートポテトがいい」「ボク、焼き芋」とみんなよく話していたので、お家でも召し上がってください。
芋掘りの後は、みんなお待ちかねの蒸かし芋タイム。
今年のさつまいもはとても甘かったので、みんな大喜びで口に運んでいましたよ。
金曜日は秋の収穫祭。
みんなが掘ったサツマイモを使って美味しい豚汁を作るから楽しみにしていてね。
これだけでは終わらないのが、上田名幼稚園サツマイモ掘りの一日。
「絵に残したくなるくらい心が動いた時に描いてこそ、ダイナミックないい絵が描けるのだ」という事で、全クラスサツマイモの絵を描きました。
自分たちで掘ったサツマイモをよく観察して。
一般的に、ポジティブな印象を抱いたことに関しては暖色で大きく描き、ネガティブな印象を持ったことに関しては寒色で小さく描く傾向にあると言われます。
今日年少さんは紫色一色を用いて描いていましたが、楽しい思い出が心に残っているのか皆大きく描いていましたよ。
年長児になると個人持ちの絵の具で描くので、その表現力がとても豊か。
繊細な色彩感覚や豊かな構図に驚かされました。
中にはサツマイモの黄色い断面を描く子もいて。
芋掘りをした記憶よりも蒸かし芋を食べた記憶の方が強く心に残ったのかな?
それも、とても素敵な発想だと思いました。
今日一番の驚きは年中児のこの作品。
赤一色や紫色一色で塗りつぶすわけではなく、筆をこまめに動かして微妙な色の違いを表現していました。
出来上がった作品。
実際のサツマイモの写真と並べると、その素晴らしさが伝わりますね。
購入したサツマイモを机の上に置き、嫌々描かせた絵ではこのような表現はできないでしょう。
自分たちでサツマイモをこの日まで育て、収穫の時がすぐそこにあるという期待感。
苦労しながらも一生懸命土を掘り進めた事で沢山収穫できたサツマイモ掘り。
直後に食べた、ホカホカでとても甘い、最高に美味しい蒸かし芋。
意味があるのはその体験自体ではなく一連の体験に感動が伴っているかどうかであり、心が動かされる体験を数多く経験することでこれほど魅力的な作品を描けるようになるのです。
今日は、とてもいい一日になりました。