4月27日(水) ピタゴラ二日目
園庭で育てている年少さんのミニトマトに黄色い花が咲いていた水曜日。
このところの蒸し暑さと新生活のストレスで疲れがたまっている様子の年少さんは、園庭で静かに虫探しを楽しんでいました。
昨年度、満三歳で入園した頃は虫を怖がっていた子が上手に棒を使い虫を捕まえている様子に、確かな成長を感じました。
誰かが虫を捕まえると、その周りにはすぐに人だかりができて。
年少さんも少しずつ友だちという意識が芽生えてきたようです。
年長まつ組さんは、ピタゴラ二日目。
昨日、各々が勝手に作業を始めて収拾がつかなくなった反省を活かし、まずはどうやってゴールまでの道を繋げるかの話し合いから作業を開始しました。
テープで貼ってはボールを転がし、失敗しては、その箇所の補修を繰り返し。
何度も同じ場所で失敗したら、一度原点に返って話し合いを始め。
紆余曲折ありながら一時間以上も集中して作業を進め、ようやく完成した作品がこちら。
我々大人の手が入っていない作品は一見すると不格好ですが、テープの止め方などに苦労の跡が見てとれるところに、進級したばかりの年長児のリアルが感じられて、とても魅力的に思えます。
毎年のことながら年長児の一学期の作品は不格好なもの。
『6月のお店屋さんごっこ』の時期の作品は、壁に寄りかかってやっと立っているくらいのものです。
それが三学期になると『精巧なジオラマ』なんてものも作れるようになるのですから、経験って大事なんだと毎年気づかされます。
今回の活動は、意見を交わすことの楽しさや難しさを知ると同時に、力を合わせて作業した結果成功する達成感を味わってほしいという目的で行っていますから、これで十分。
無事にゴールまでたどり着いた時のこの驚きの表情を見るだけで、ピタゴラスイッチ作りが彼らにとっていかに楽しい活動だったのかが伝わることでしょう。
昼食後、他のグループが作ったピタゴラスイッチで遊び、「こことここが繋がってるのか~。凄いねぇ~。」と声を掛けあえるというのも、苦労を共にしたクラスメイトだからこその素敵な光景。
五月に行われる砂場遊びや、その後に始まるお店屋さんごっこなども、持ち前の一体感を武器に思いきり楽しんでほしいと思います。