運動会の見どころ③
運動会では、体操、賢く運ぼう、とどけ!ぼくらのエール、そのバトンに想いを込めてと四つの競技に出場する年長さん。
年長児に進級してからの半年間、『10ぴきのおたまじゃくし』、『まつりくんと まつりちゃんの おみせやさん』、『ぼくは きみの ひーろー になりたい』、『とどけ ぼくたちの えーる』、『ちーむの ちからを あわせたら』と、行事の度に担任お手製絵本を読み聞かせ、子どもたちの心の成長を促してきました。
「諦めず努力をすれば、いつか必ず自分のためになる日が来るよ。」
「自分の考えや気持ちを伝え、みんなの意見も聞こう。いろんな意見を伝え合って協力すると、素晴らしいお店が作れるよ。」
「誰かが苦しんでいる時には、勇気を出して声をかけて、手を握り合って助けよう。」
「心をこめれば、その想いは必ずみんなへ届くよ。」
担任は絵本に「心豊かに育ってほしい」との願いを込め、子どもたちはその想いに応えながら、今日までの日々を過ごしてきました。
困っているから手を差し伸べようと思ってした親切が、却って仲違いの要因になっていたり。
『砂場遊び』や『お店屋さんごっこ』などの話し合いでは、なかなか意見がまとまらずに議論が数日平行線をたどったり、自分の思い通りにならないことが続いて家で不満をこぼしたり。
集団生活の楽しさだけでなく難しさも体験できたこれまでの園生活で、まつ組さんは大きく成長してくれたように感じます。
運動会に向けての活動でも、『賢く運ぼう』では、毎日作戦会議を行って効率よく玉を運ぶ方法を自分たちの力で生み出し、『そのバトンに想いを込めて』では、転んでしまった仲間にそっと寄り添いなぐさめる優しさを見せてくれました。
運動会前日である今日、まつ組さんは運動会に向けてクラスの寄せ書きを作っていました。
チームカラーの紙を星型に切り、その中に綴ったクラスメイトへのメッセージには、
「心を込めて頑張ろうね!」「みんなで協力してみんなのエールを届けようね!」と書かれていました。
明日年長児は、心を込めて踊り、みんなで協力してエールを届けます。
躍動感のある踊りや、真剣な表情でバトンを繋ぐリレーなど、まつ組の子どもたちがこの運動会に込めた想い、届けようとしているエールを、明日は全身で感じ取っていただきたいと思います。
『うたエール』が終わった後、整列し一礼する時の達成感に満ち溢れた表情は必見!!
「二年ほど前はこんなにあどけない表情をしていたわが子が、こんなに立派に」と感動できることでしょう。