表現遊びを楽しむ会。
表現遊びを楽しむ会への参観、ありがとうございました。
ホールではなく普段過ごしている部屋での発表という事で不安な部分もありましたが、やるべき時にはやる上田名っ子らしさが存分に出ている発表会になったのではないかと思います。
すみれ組の『どんないろがすき』は、我々も驚くような素晴らしい出来。
『虹』も、こんなに歌えるのなら普段からもっと歌ってよと言いたくもなりました。
一人一人がとても個性的なすみれ組さん。
まだまだ小競り合いなどは沢山ありますが、今日クラスの12人が力を合わせて発表会を成功させた経験が、彼らの仲間意識を高めてくれることでしょう。
ばら組の『ブレーメンのおんがくたい』
最近の充実ぶりをあらわすように、前向きにこの活動に取り組んできたばら組さん。
手作り楽器を作った日にみんなが行進している姿がとても可愛かったからという理由でそのまま劇に使ったように、子どもたちが普段の園生活で見せる姿を基にしてこの劇は作られました。
驚いた時の「ワオッ!!」という大げさな表情などは、表情豊かなばら組さんがいつも部屋で見せてくれる姿でしたね。
ばら組さんらしい心に響く歌声は、いかがでしたか?
一人一人の声質や音程は決して揃ってはいないのですが、それがすべて集まると素敵なハーモニーが生まれる。
ばら組さんの結束力の強さが表れた素晴らしいステージだったと思います。
たんぽぽ組の『ねこのピート』
沢山の作品に囲まれた部屋で、可愛い衣装を着て可愛い靴を履いたたんぽぽ組さんが、「〇〇色のくつ、かなり最高!」と楽しそうに歌う。
見ている我々も自然と笑みがこぼれてくるような、とても可愛らしいたんぽぽ組さんの姿が見られました。
途中から入園した子もしっかりクラスの一員となっていて。
保護者の皆様の温和な表情も相まって、部屋全体が温かい空気に纏われているような、とても素敵なステージでした。
まつ組の『みんなの ゆめが かなったら・・・』
自作の劇という初めての試みで不安もありましたが、いかがだったでしょうか?
自分たちでストーリーから全てを考えたこの一か月の園生活は、沢山の学びを得られた有意義な時間であったと感じます。
年長児の保護者の皆様は、7月のお店屋さんごっこ、10月の運動会に続いて三度目の参観となりますが、行事の度に大きく成長しているのを感じていただけた事でしょう。
最後に歌った『ラララだいすき』の歌詞も、このクラスの雰囲気に合っていて。胸が熱くなりました。
どのクラスもとても素晴らしい発表でした。
保護者の皆様が温かく見守り沢山の拍手を送ってくださったからこそ、どのクラスもいつも以上の力が出たのだと思います。
多くの制限がある発表会とはなってしまいましたが、ご理解、ご協力いただきありがとうございました。
12月4日(土) 0日
表現遊びを楽しむ会の当日を迎えました。
クラスごとに集合時間が異なるのでご注意ください。
登園しましたら、お子様は各部屋、保護者の皆様は二階の奥の部屋へお入りください。
二階奥の保護者控室には、各クラスの劇の題材となった絵本と園だより12月号を置いておきます。
待ち時間にお読みください。
表現遊びを楽しむ会の見どころ。
いよいよ、表現遊びを楽しむ会がやってきました。
各クラスの発表の見どころについて書いていきたいと思います。
① すみれ組『どんないろがすき』
担任が歌好きな事もあり、入園当初からたくさんの歌に触れてきたすみれ組さん。
今回題材となった『どんないろがすき』の絵本も、歌を交えて一学期から度々読んできました。
本番では『虹』という年少児には難しい歌にもチャレンジします。
すみれ組さんの部屋にキレイな虹がかかることを願っています。
『どんないろがすき』という題材にちなんだ、色とりどりの飾りつけにもご注目ください。
②ばら組『ブレーメンのおんがくたい』
ばら組さんと言えば音楽。
沢山の曲を聴き、沢山の曲を歌い、沢山の楽器に触れてきたばら組さんですから、今回の表現遊びを楽しむ会も音楽にちなんだ絵本『ブレーメンのおんがくたい』を題材にしました。
『きみのこえ』の歌詞のように、一人一人の個性が重なり合って絶妙なハーモニーを生み出しているような、クラスの一体感の強さが劇から感じ取れると思います。
実際楽器に触れた経験があるからこその、楽器を鳴らす演技のリアルさ。心に響く歌声。
ブレーメンの街に入り込んだような、統一感のある部屋の飾りつけにも注目です。
③たんぽぽ組『ねこのピート』
年少たんぽぽ組さんも、題材である『ねこのピート』は一学期から度々読んできました。
「〇〇色の靴、かなり最高!!」というフレーズが年少児には口ずさみやすく大人気。
ちょっと緊張しやすい子の多いたんぽぽ組さんですが、普段通りの元気な姿を見せてほしいと思います。
入園してから沢山の作品を作ってきたたんぽぽ組さんらしく、手型、絵の具、クレパス、折り紙と様々な技法を使って可愛く飾り付けた部屋の装飾にも注目してください。
④まつ組『みんなの ゆめが かなったら・・・』
ストーリー、使用する曲の歌詞、配役、演出、小道具など、劇に関する全てを自分たちで考えたまつ組さん。
『夢』をテーマに38分というとても長い劇を作り上げました。
あらすじは園だより12月号、ここまでの活動の様子はこれまでの園日記をもう一度読んでください。
ウサギや猫などになりきるわけではなく、「夢がかなった自分」が役になるので、自然体で演じられているというのがこの劇の魅力の一つ。
劇中あちこちで行われている掛け合い、じゃれ合い、「このケーキ美味しいなぁ~」「この橋、本当に大丈夫なの?」「疲れるなぁ・・・」などの声を張らずに発せられている数々の言葉は、この劇の為に用意された演出やセリフではなく、彼らがこの劇の世界に入り込み感じたことをそのまま自由にアドリブで表現しているものなのです。
なので、毎回どんな言葉を発し、何が起こるのかはわかりません。
明日本番で演じられる『みんなの ゆめが かなったら・・・』は、昨日とも今日とも異なる、明日しか見られないもの。
明日がどうなるのかとても楽しみです。
発表会となると、どうしても当日の出来にばかり目が行きがちです。
しかし、教育機関として大事にするべきは、ここまでの日々をどう過ごしたのかだと思います。
子どもたちが家で、劇に使う曲を歌い、踊る姿、今日はこんなストーリーを作ったんだと得意げに話す姿。
おそらくどの家でも見られたであろうこの光景こそが、彼らにとって有意義な日々であったという証明になる事でしょう。
例年のようにホールで行う発表会と異なり、ステージと客席との距離が近いのが今年の特徴。
すなわち例年以上に緊張しやすい環境なわけで、まずは明日皆が過度の緊張をせずに登園してくれることを願っています。
行事の度に申しておりますが、「頑張れ!!」という発破をかける言葉がけよりも「楽しんできてね」と優しく送り出す声掛けをお願いします。
12月3日(金) 表現遊びを楽しんでいる姿。
表現遊びを楽しむ会前日。
『みんなの ゆめが かなったら・・・』の看板を作っていた年長まつ組さん。
気分が高まってきたのか、一人が歌いだし、その歌声に次から次へと乗っかってきて・・・。
気が付けば大合唱。
今日もまつ組の部屋は、みんなの夢に包まれた温かい空間となっています。
この劇作りをいかに皆が前向きに行ってきたのかがわかる一コマ。
真の意味で表現遊びを楽しめている、とても素敵な姿でした。
12月2日(木) 心に響く歌声
年中ばら組さんにとって、年長まつ組さんは大好きなお兄さんお姉さん。
まつ組さんが劇をやっていると静かに部屋の前まで行ってこっそり見学するくらい、憧れの存在です。
その中でも劇の最後に歌う『ラララだいすき』が皆大好きで、思わず「私たちもこんな風に歌いたいなぁ」とつぶやく姿がよく見られます。
表現遊びを楽しむ会を二日後に控えた木曜日、ばら組さんは思い切ってまつ組さんの部屋を訪れ、「歌を聞かせてほしい」とお願いしました。
まつ組さんは快諾し、劇中に歌う三曲を立て続けに聞かせてくれました。
自分たちがお願いしてわざわざ歌ってもらっているのですから聞く態度も素晴らしく、背筋がピンッと。
曲が終わると自然に拍手があちこちで発生するくらい、まつ組さんの歌声が心に響いた様子でした。
部屋へ戻ってからすぐ、ばら組さんも劇で歌う二曲を歌ってみました。
まつ組さんの歌声がとてもいい刺激になったようで、今日の歌はこれまでで一番!!
正直感動しました。
『きみのこえ』を歌っている最中、ばら組さんの目線が部屋の入口に一斉に動く瞬間が。
視線の先に目線を移すと、部屋の外からまつ組さんがその様子を見守っていました。
歌い終えたばら組さんに対し、「よかったよ!」「上手だったね!」と声をかけ、自分たちの部屋へと戻っていくまつ組さん。
素敵なお兄さんお姉さんらしさを今日も見せてくれました。
かっこいいお兄さんお姉さんの心をこめた歌声が年中ばら組さんの心を動かし、憧れの存在に少しでも近づこうとすることでばら組さんも素敵な歌が歌えるようになる。
お互いの存在がいい刺激となっているようですね。
土曜日の表現遊びを楽しむ会では、どちらのクラスも心に響く歌声を届けてくれることでしょう。