表現遊びを楽しむ会の見どころ。
いよいよ、表現遊びを楽しむ会がやってきました。
各クラスの発表の見どころについて書いていきたいと思います。
① すみれ組『どんないろがすき』
担任が歌好きな事もあり、入園当初からたくさんの歌に触れてきたすみれ組さん。
今回題材となった『どんないろがすき』の絵本も、歌を交えて一学期から度々読んできました。
本番では『虹』という年少児には難しい歌にもチャレンジします。
すみれ組さんの部屋にキレイな虹がかかることを願っています。
『どんないろがすき』という題材にちなんだ、色とりどりの飾りつけにもご注目ください。
②ばら組『ブレーメンのおんがくたい』
ばら組さんと言えば音楽。
沢山の曲を聴き、沢山の曲を歌い、沢山の楽器に触れてきたばら組さんですから、今回の表現遊びを楽しむ会も音楽にちなんだ絵本『ブレーメンのおんがくたい』を題材にしました。
『きみのこえ』の歌詞のように、一人一人の個性が重なり合って絶妙なハーモニーを生み出しているような、クラスの一体感の強さが劇から感じ取れると思います。
実際楽器に触れた経験があるからこその、楽器を鳴らす演技のリアルさ。心に響く歌声。
ブレーメンの街に入り込んだような、統一感のある部屋の飾りつけにも注目です。
③たんぽぽ組『ねこのピート』
年少たんぽぽ組さんも、題材である『ねこのピート』は一学期から度々読んできました。
「〇〇色の靴、かなり最高!!」というフレーズが年少児には口ずさみやすく大人気。
ちょっと緊張しやすい子の多いたんぽぽ組さんですが、普段通りの元気な姿を見せてほしいと思います。
入園してから沢山の作品を作ってきたたんぽぽ組さんらしく、手型、絵の具、クレパス、折り紙と様々な技法を使って可愛く飾り付けた部屋の装飾にも注目してください。
④まつ組『みんなの ゆめが かなったら・・・』
ストーリー、使用する曲の歌詞、配役、演出、小道具など、劇に関する全てを自分たちで考えたまつ組さん。
『夢』をテーマに38分というとても長い劇を作り上げました。
あらすじは園だより12月号、ここまでの活動の様子はこれまでの園日記をもう一度読んでください。
ウサギや猫などになりきるわけではなく、「夢がかなった自分」が役になるので、自然体で演じられているというのがこの劇の魅力の一つ。
劇中あちこちで行われている掛け合い、じゃれ合い、「このケーキ美味しいなぁ~」「この橋、本当に大丈夫なの?」「疲れるなぁ・・・」などの声を張らずに発せられている数々の言葉は、この劇の為に用意された演出やセリフではなく、彼らがこの劇の世界に入り込み感じたことをそのまま自由にアドリブで表現しているものなのです。
なので、毎回どんな言葉を発し、何が起こるのかはわかりません。
明日本番で演じられる『みんなの ゆめが かなったら・・・』は、昨日とも今日とも異なる、明日しか見られないもの。
明日がどうなるのかとても楽しみです。
発表会となると、どうしても当日の出来にばかり目が行きがちです。
しかし、教育機関として大事にするべきは、ここまでの日々をどう過ごしたのかだと思います。
子どもたちが家で、劇に使う曲を歌い、踊る姿、今日はこんなストーリーを作ったんだと得意げに話す姿。
おそらくどの家でも見られたであろうこの光景こそが、彼らにとって有意義な日々であったという証明になる事でしょう。
例年のようにホールで行う発表会と異なり、ステージと客席との距離が近いのが今年の特徴。
すなわち例年以上に緊張しやすい環境なわけで、まずは明日皆が過度の緊張をせずに登園してくれることを願っています。
行事の度に申しておりますが、「頑張れ!!」という発破をかける言葉がけよりも「楽しんできてね」と優しく送り出す声掛けをお願いします。