園日記

来週14日(水)は幼稚園説明会。

この園日記をご覧の皆様は、上田名幼稚園にどういった印象をお持ちでしょうか?

自由でノビノビしている。野菜作りやクッキングなどの食育に力を入れている。遊んでばかり。園舎が古い。

こんなところでしょうか。

 

『すこやかに いつもあかるくのびのびと じぶんのちからでやりとげよう』という園是の幼稚園ですから、当然のことながら子どもたちは自由にノビノビと園生活を過ごしております。

この園日記に掲載している写真からも、子どもらしい自然な笑顔の多さを皆様感じられていると思います。

 

食育に力を入れているのもそう。

広大な畑を所有しており、季節の野菜やお米などを自分たちの手で育て、収穫物を調理して食べています。

種まきと収穫しか行わない園も多いようですが、私たちは野菜作りのすべての工程を自分たちの手で行います。

どんな作物でも、種まきから収穫までには様々なドラマがあります。

水が少なければ枯れてくる。

日当たりが悪ければ元気がなくなる。

晴れた日には沢山の虫が寄ってくるし、梅雨時には雑草もよく伸びる。

嵐の日には倒れることもあり、実がつく頃には鳥が寄ってくる。

そんな小さな変化を日々観察し、自分たちで対策を考える経験をしているからこそ、『野菜を育てることの大変さや楽しさを学ぶ』という意味のある活動になるのだと思います。

 

 

遊んでばかり。

これには少々意見が。

遊び中心の園ではありますが、ただただ遊んでいるわけではありません。

集団遊びなどの遊びには必ずルールが存在し、そこに頭を使う要素を取り入れる事により、考える力を身につけられるよう意図しております。

こちらは、年長児が毎年盛んに遊んでいるドロケイボールバージョンの様子。

従来のドロケイに、『泥棒チームはボールを蹴り出せれば勝ち』というルールを足した、新ゲームです。

この要素を加えたことで、警察チームは「今は陣地を守るべきか、中立地にあるボールを守るべきか」を考え、泥棒チームは「牢屋に捕らえられている仲間を助けるのに人員を割くか、一気にボールを蹴りに行くか」を考えるようになりました。

状況は刻々と変化するため、その時々の状況に応じた対応や戦略が必要になるこのゲームは、子どもたちの『考える力』を育むために一役買っています。

 

 

こちらは毎年行っているごっこ遊びの様子。今年度は魚屋さんを作りました。

『ごっこ遊び』と名がつくくらいなので遊びの延長としての活動ではありますが、どんなお店にするか、それには何が必要か、などはすべて子どもたちが自分たちで考えて話し合うことによって進めていきます。

自分で考えて行動する習慣は小学校進学に向けて必要ではありますが、すぐに身につくものでもありません。

普段からたくさん考え、意見を交し合う活動を数多く行っているからこそ身につくのです。

ちなみに、他園の保護者から「上田名は字が書けない」などと言われることもあったそうですが、そんなわけはなく。

ワークブックを用いての文字指導を行わないだけで、保護者との招待状の交換などの文通を頻繁に行うことで、自然と文字に親しみ学べているのです。

 

7月14日に行う幼稚園説明会では、上田名幼稚園の教育方針について、より詳しく、園生活の写真をまとめたスライドを用いて説明したいと思います。

事前登録などは必要ありませんので、お気軽にお越しください。

 

最後に。

ここでは伝えておりませんでしたが、古い園舎は一学期終了後から改修工事に入ります。

新園舎は二月に完成予定です。